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金(Au)は人工的につくることができる! 

唐突ですが、金(Au)を人工的につくり出すことはできると思いますか?

答えは――

可能です。技術的には。

粒子加速器を使って、強制的に核融合を起こすことで可能です。

そのメカニズムは? というと――


原子量198の水銀(Hg)に原子量8のベリリウム(Be)を粒子加速器で衝突させると――

※以下、原子記号の左側が原子量(陽子と中性子を合わせた数)、右側が原子番号(陽子数)。よって、左右の数字の差が中性子数。

198Hg80 + 8Be4 → 206Po84 → 陽子を放出 → 205Bi83

※ただし、この8Be4は自然界に同位体として存在せず、これ自体を前もって人工的につくり出すことが必要。

この後、2回のα崩壊を経ると
※α崩壊≡He原子核(陽子と中性子が2個ずつ)を放出して、より安定な(陽子の数と中性子の数とがバランスが取れている)状態になる。

205Bi83 → 201Tl81 → 197Au79

となります。


さて、ここからが本題です。

「近い将来、金(ゴールド)を人工的につくり出すことができるようになる。従って、その技術が確立される頃には金価格は暴落する」という与太話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。

本当にそうでしょうか? 少なくとも、核融合や核分裂といった方向性では、技術的に金(Au)をつくり出すことはできても、金価格に影響を与えることはない、と確信します。ましてや常温核融合(実は電気分解)、電気化学といった手法では……。

先程の、粒子加速器による金(Au)の生成ですが、『「Newton」別冊の完全図解周期表(第2版)』によると、加速器を1年間動かし続けて得られる金(Au)の量は1万分の2g程度だそうです。いくら、85円が3200円に化けると言っても――1gあたりの価格は、水銀(Hg)が約80円、ベリリウム(ただし9Be4)が約5円、対して金(Au)は約3200円(2010年2月現在)――工業的に採算が合うには何桁も足りないでしょう。


では、常温核融合による方法ではどうでしょうか?(語るのもバカらしいですが)

常温核融合の真偽は未だに燻っている感がありますが、仮に百歩譲って、常温核融合なる現象が起こりえたとしても、核融合反応が進むのは鉄(Fe)までで、それより重い(陽子数の多い)元素にまでは及ばない、つまり、コバルト(Co)よりも原子番号が大きな核種は、超新星爆発級のエネルギー(密度)が必要とされています。

粒子加速器による原子核の衝突というのは、人工的に原子核に光の10分の1程度の速度を持たせ、限られた数の原子核に超新星爆発級のエネルギーを与えることにほかなりません。

まっ、情報商材と同じで、そんな上手い話は転がってないということですかね。

*この話には続きがありますが、それはまた次回ということで。

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