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小林よしのり氏が(皇室・皇統の)遺伝子を語る危うさ 

掲題は、「SAPIO(サピオ)」5/12号の ゴーマニズム宣言スペシャル 天皇論 追撃編「側室なしの男系維持は不可能である」及び「Y染色体論はとっくに崩壊している」を読んでの率直な感想です。

本テーマに於ける核心部分を引用します。

……生物のオス・メスを決定する要因は、単純に
「Y染色体」とは言えないものだった!

その決定は、実はY染色体の
端に近いところにある
「SRY遺伝子」によって
なされているのだ!

つまり「Y染色体をもつ女性」も、
「X染色体しかない男性」も、
ある割合で生まれているのだ!!

「XY女性」は、
Y染色体の
SRY遺伝子を含む部分が欠けるか、
SRY遺伝子が変異して活性を失った
場合に生まれる。

「XX男性」は、X染色体の上に
SRY遺伝子を含む
染色体断片がくっついて生まれる。
X染色体とY染色体の
先端部分が似ているため、
その部分が組み換わる
ことがあるのだという。

歴代天皇の中にも
「XX男性」がいたかも
しれない。

男系絶対主義者の
「Y染色体・皇統論」は、生物学では
まさにトンデモ学説、崩壊しているのだ!


小林よしのり氏は、女系容認(公認)の立場として、「Y染色体論」を論破するためにSRY遺伝子の話を持ち出しているのですが、あまりにも粗雑というか脆弱な論考と言わざるを得ません。

要は、「歴代天皇のなかにXX型男性がいたかもしれず、もしいたとすれば、その時点でY染色体は途切れている。従って、Y染色体で皇統を語ることには無理がある(Y染色体論は破綻している)」と言いたいようなのですが、ここに飛躍がありすぎるというか、浅はかさを感じます。

まず、XX女性と同じくXY女性も皇位を継承できません(同じ女性という意味で)。過去、女帝もいましたが、その実子(男子)が皇位を継いだことはないはずです。

問題なのは、XX男性が皇位を継いでいた場合です。

一般に、「XX男性には生殖能力がなく(女性としての二次性徴をすることもある)、性ホルモン投与により男性化を促さなければ次第に女性化していく」ということですから、万が一、XX男性が皇位を継いだことがあったとしても――幼少期の短期間だけであった可能性が高く――実子を残すことはできなかったことになります。

すなわち、次の代はXY男子である兄弟や叔父、従兄弟が継いでいるはずです。

となると、Y染色体が引き継がれていない時期が一時的に存在したとしても、それは一代限りであり、次の代には元のY染色体を継承している男子が皇位を継いでいることになります。

つまり、Y染色体論には一代限りの例外が存在するかもしれないが、SRY遺伝子の話はY染色体(継承)論を否定できるものではなく、現在もY染色体は引き継がれ続けているはずです。

結局のところ、相手の理論を否定したいが故に、正しい理論を浅い理解で使ってしまい、結論を間違ってしまっている、典型的な例ではないでしょうか?

筆者自身は、女系容認(公認)論者でも旧宮家復活論者でもなく、ましてや側室復活派でもありません。また、Y染色体論を擁護したいわけでもありません。敢えて言うなら、小林よりのり氏が先端科学を表面的に援用することの危うさと、その論考を鵜呑みにすることの愚かさを指摘するものです。

そもそも、小林よしのり氏のSRY遺伝子に関する論考は、遺伝子に関するバックボーンの知識がないままに、『できそこないの男たち』(福岡 伸一)を受け売りしているに過ぎないのではないかと。ド素人が科学を受け売りする怖さがここにあります。精確さの点で「あるある」と同レベルですね。
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コメント

勉強になります

内容は、いまひとつ(それ以上?)理解できていませんが・・・要するに知ったかぶりは良くないとの事ですね。

公の場なら、なお更いっそうの根拠と確信を持って述べるべきだと...

逆に我々素人は、何でもかんでも信じてはいけないという戒めでもあるのでしょうか?

不肖Leonごときが語るのは畏れ多いテーマですが…

歴史学者も知らぬシークレットがあるかもしれません
(例えば歴史上、実子が実は養子だったとか…)

しかしながら、どんな過去や理由があろうとも、現代の日本において天皇家が今のままの天皇家で続いていってほしい。それが素直な気持ちです

我々、下々の者が知らない(知らなくていい)取り決めやしきたりがあるやもしれません。万が一のために、今上天皇が儲の君と認められたのであれば、我々は多くを語るコトなく、今まで通り粛々と敬うべき存在であると思います

小林よしのり氏に受けた影響は私には大きなモノがありますが、皇族の後継をテーマにするのはやめていただきたいと思います

皇族の継承の問題を小林氏が語ること自体は、私自身
かまわないとは思うのですが
sapioにおける小林氏の直情径行かつ浅はかな
受け売りの科学知識を押し付ける態度にはさすがに呆れた。
絵にも全く品格がない。
私は彼のファンであり、賛同できる部分も多いが
中途半端な科学的知識を振りかざしいい加減な結論へこじつけるのは誠に見苦しい。
今回の件については重々反省をしていただきたいと思う。

皆さま、コメント、ありがとうございます。

個人的には、『差別論スペシャル』までは冴えていたのに、『脱正義論』であやしくなり、『戦争論』は国益の観点では良かったのですが、『台湾論』は反中を為さんがための「褒め殺し」、「朝ナマ」で田原総一郎の正面に座るようになってからは……、と感じています。

また、『脱ゴーマニズム宣言』訴訟は失策だったと思いますが、『新しい歴史教科書』では寧ろいい仕事をしたと思います。

ここで緻密な議論はできませんが、個人的な見解はそんな感じです。

過去の天皇の中に、その資格が無いのに天皇になってしまった奴がいるかもしれないぞ!
と言いたいわけですね、あなたは。

素朴な疑問なのですが
女系天皇の将来のお婿さんの問題について
小林よしのりは一言も触れていません。
これはとても重要な問題ですが
なぜ、このような大切な問題に
小林よしのりは触れないのでしょう?

お返事を失念していて申しわけないです。

ゲストさんへ>

おそらくですが、小林よしのり氏としては、その点をあれこれ言うのは「不遜(不敬)」であると、考えているのではないでしょうか。

天皇(陛下)、皇位継承者だからといって、恋愛感情を無視して予め範囲を絞るべき、というようなことを言うことは憚られると思いますし。

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